いつも大変お世話になり誠にありがとうございます。

 この度の第24回参議院議員選挙においては、鳥取・島根選挙区で青木一彦先生(再選)、全国比例区で竹内功元鳥取市長(惜敗)に多大なご支援、ご協力を賜り、すべての関係者の皆様に対して、心から感謝申し上げ、厚く御礼申し上げます。
 憲政史上初の県と県を一括りにして定数を減らす、いわゆる合区の選挙は予想どおり大変厳しいものでした。鳥取県の投票率は過去最低、「合区反対」等の無効票が多数存在したこと等は、深刻な事態です。地域の代表を選ぶ選挙区選挙で選挙戦初日も最終日も候補者不在であったこと、ただでさえ広い県域にも関わらず、2県に広がることで1県には従来の半分の日程しか候補者本人が遊説できず、有権者との距離が一層遠くなり、顔の見えない選挙になったこと等、47都道府県すべて平等のもとで国土保全等の行政が行われているのに対し、特定の県だけ半人前に見なされ国政からどんどん遠ざけられていくことが、国のカタチとして本当に適当なのか、誠に複雑な想い、憤りを感じます。
 いずれにしても、今回の合区により国政に対する鳥取・島根の山陰地方の声(影響力)は2から1に半減しました。両県同じ政策課題でも1の声しか国会に反映できないほか、異なる場合は1の力しかないため、一方は不利な立場になります。人口も少なく、経済・財政力も弱い地域間でこうした局面に立たされることが、国と地方の将来にとって本当に適当なのか、国全体、特に、合区県の有権者の中で、合区賛成の方には真剣に考えて頂きたいと思います。合区には、一見、両県の連携が深まる等のメリットを感じるかもしれませんが、真相は、人口・効率・競争優先の名の下での定数削減(弱い地域の切り捨て・政策反映力の低下)であり、事柄の深刻さを重く受け止めて頂きたいと思います。
 出生率全国第2位の島根、第4位の鳥取、移住者数全国第2位の鳥取、第4位の島根といったように、地方発展のモデルとなっているのが山陰地方であり、こうした地方の声を一層国政に反映させて国全体に広げていくことが、人口減少社会の歯止めに繋がるにも関わらず、人口が少ないとの理由だけで、その地域の声を切り捨てる合区はやはり問題が多いと思います。人口過疎県に対する分権や財政面等で特別な制度があればまだましですが、人口や 効率、競争を重視する都会の国会議員では、こうした発想、予算・制度づくりはできません。
 出生率全国最下位で若い世代の人口流入が止まらない東京一極集中への対策として、ようやく国全体で地方創生や国土の均衡ある発展の必要性が共通認識となってきた中で、今一度、対策の主な役割を担う国政の構成が都会の議員ばかりとなる人口最優先の選挙制度のままでは、地方創生も絵に描いた餅となり、この国は本当に持続可能性を失ってしまうとの危機感も、表裏一体のものとして国全体で共有する必要があります。
 今後、最高裁の「投票価値の平等を選挙制度の仕組みの決定における唯一絶対の基準とするものではない」、「都道府県が歴史的にも政治的、経済的、社会的にも独自の意義と実体を有し一つの政治的まとまりを有する単位としてとらえうるのに照らし、これを構成する住民の意思を集約的に反映させるという意義ないし機能を加味したことは合理的」、「選挙の仕組みについて事実上都道府県代表的な意義ないし機能を有する要素を加味したからといって、これにより選出された議員が全国民の代表であるという性格と矛盾抵触することにはならない」、「選挙制度の仕組み自体の見直しは参議院の在り方も踏まえた高度に政治的判断も求められる等、事柄の性質上課題も多いため、その検討に相応の時間を要することは認めざるを得ない」等の指摘や、昨年の公職選挙法改正の経緯や附則、そして自民党の憲法改正草案や今夏の公約等を踏まえ、合区の選挙は今回限りとし、次回以降は各県から最低1名以上の代表が出せるように、全国知事会等とも連携しつつ、早急に、憲法改正を含め、人口減少社会や真の国土の均衡ある発展に対応した選挙制度改革に取り組んで参ります。
 同時に、経済再生、地方創生、農林水産業や観光業の振興、必要な社会基盤の整備、教育や社会保障の充実など、引き続き、「経済再生なくして財政再建なし。地方創生なくして国の将来なし。」との想いで、地方の発展に必要な対策に全力で取り組んで参りますので、どうか変わらぬご厚誼のほど、何卒よろしくお願い致します。




                          平成28年7月吉日 
                          参議院議員(鳥取県選挙区) 舞立 昇治


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